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は、主に「新憲法草案」についての、私の考えていることをお伝えします。


by reodaisuki1

新憲法草案注解 前文(5)

 前文の第四の段落は、こうです。

 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に願い、他国とともにその実現のため、協力し合う。国際社会において、価値観の多様性を認めつつ、圧政や人権侵害を根絶させるため、不断の努力を行う。

 ここで、基本的に考えられていることは、日米安保体制であり、国連のpko活動であり、平和維持軍の活動であり、多国籍軍への参加であろう。もはや、一国平和主義ではないということであろう。そして、イラクや北朝鮮のような人権侵害があるところには、武力による介入も考えられるということであろう。そこまで取るのは取りすぎだとしても、その方向性はある。集団安全保障は、明記されていないものの、肯定の方向ではあろう。
 要するに、自衛軍の海外出動のために道が開かれている。それは、「正義と平和」のためという名目で行われるということである。それは、欺瞞であるとしても。

 以上の精神は、現行憲法の前文の以下のところに反する。「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会で名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
by reodaisuki1 | 2005-12-30 23:03